2019/03/19

健康診断に引っかかって内視鏡検査を受けた話





先日、健康診断に引っかかり内視鏡検査を受けることになりました。

健康診断に引っかかってから、検査結果までの一連の流れを書きましたので、同じように内視鏡検査を受けないといけない方にでも読んでもらえたら幸いです。

内容上、少し汚い話もでてきますので、食事中の方は注意。

健康診断に引っかかった


健康診断は毎年のことなのですが、これまで一度も引っかかったことはありませんでした。

わりと不健康な生活をしていると自覚はしているのですが、まぁ今年も大丈夫だろうな、などと思いながら、健康診断の結果を眺めていたんです。

ところが、なんか陽性がでちゃってたんです。
そう、便潜血で陽性がでてました。要するにうんこに血が混じっていたわけです。
そして、要精密検査と書かれていました。

あわてて便潜血時の検査についてググります。
なんと便潜血があった場合、大腸癌の可能性があるというではありませんか。

ガーン

まぁ大腸癌の可能性はそれほど高くありません。
便潜血陽性で大腸癌である可能性は3%ほどで、70%がポリープ、そして残りは何も異常なしとのことです。

とはいえ、3%ということは便潜血の30人に1人くらいは癌です。
ファイアーエムブレムやスーパーロボット大戦でも全然安心できない数値です。

幸い大腸癌は早期発見できれば治りやすい癌のようです。
急いで検査する病院を探すことにしました。

病院を探す


大腸癌の検査には、下部内視鏡検査を行います。
要するにお尻から内視鏡を入れるわけです。

体験記なんかを色々調べたのですが、お尻から内視鏡を入れるのは結構痛かったり、苦しかったりするみたいです。大腸の曲がったところを入っていかず、ぐいぐい押し込まれたみたいな人もいるみたいです。

戦慄を受けました、わいの尻は大丈夫なんやろか?
せめて内視鏡扱いの上手い、テクニシャンな先生に診てもらいたい。
そう思い、内視鏡検査をしている病院を探しました。

近所のわりと小さめのクリニックでも内視鏡検査をしているようです。
しかし、求めているのはテクニシャンです。そこは保留にし、さらに探しました。

すると内視鏡検査を専門にしている病院がありました。
やったぜ!さすがに内視鏡専門医ならテクニシャン揃いに違いない!
そう思ってさっそく電話を掛けます。

「もしもし、内視鏡検査を受けたいんですけど。」
「はい、1か月半後になりますがよろしいですか?」
「え、すみません、かけなおします。」

思わず電話を切ってしまいました。
1か月半は長すぎます。不安で精神の安定が崩れてしまいます。癌があれば大きくなったりするかもしれません。

しかたなく近所のクリニックに行くことにしました。
内視鏡検査をしていないクリニックです。
そう、自分で探すのではなく、医者に紹介してもらおう作戦に切り替えたのです。

診察を受ける


さっそく診察をしてもらいます。
「あの~、会社の健康診断で便潜血がでたのですが。」
そういいながら健康診断結果の紙を渡します。

「じゃあ、内視鏡検査をしないといけませんね。うちではやってないので病院を紹介します。」

思った通り、病院を紹介してくれるようです。しかも内視鏡センターがある病院です。
きっと検査してくれるのはテクニシャンです。

「いつが良いですか?」
「いつでもいいので早い方が良いです。」
「えっ?いつでもいいの?」

なんかちょっとびっくりされましたが、とにかく早く受けたいと伝えました。
「じゃあ、予約をとりますので、待合室で待っていてください。」

というわけでしばらく待合室で待ちます。
しばらくするとまた呼ばれたので、診察室に入りました。

「内視鏡検査の予約がとれました。3日後です。」
3日後!めっちゃ早い!3日後は平日ですが、問題ないです。会社なんか休めばいいんです。

その後内視鏡検査の準備や持っていくものについて、検査先の病院からFaxで送られてきていたので、受け取りながら説明を受けます。

検査前日には下剤を飲まないといけないので、処方箋を受け取り帰りました。

検査前日


検査前日には食事制限がかかります。
食べられるのは消化に良いものをとり、食べ過ぎないようにします。
それから繊維の多いもの、脂肪の多いものは食べてはいけません。
そして、水分を多めにとっておく必要があります。

なので、食事は朝に何も塗っていないトーストを1枚、昼はコンビニで買った塩むすび、夜はお粥を食べました。

夜の10時頃に下剤を飲み、うんこをしてから寝ようと思ったのですが、なかなかもよおしてきません。
結局2時頃までねばったのですが、少ししか出ず、あきらめて寝ることにしました。

ところが、早朝の5時ごろに急激な腹痛。
急いでトイレに駆け込みます。

しばらくトイレにこもっていると、腹痛が和らいだので、もう少し寝ることにしました。

検査当日


検査自体は午後からなのですが、内視鏡検査の前処理を受けるために9時から病院にいかなければなりません。

もちろん検査が終わるまで食事は厳禁。
すきっ腹をかかえながら病院へ向かいました。

病院の内視鏡センターの検査準備の部屋に付くと、検査の説明のビデオが流れています。
検査の流れは下記の通りです。

  1. 腸内洗浄液を飲み、腸内に残っているものをすべて出す
  2. 検査着へ着替える
  3. 希望者は鎮静剤の投与
  4. 検査
  5. 回復室で休憩
ビデオを見終わった後に、看護師さんが腸内洗浄液を持って、もう一度説明が行われます。腸内洗浄液はニフレックスという名前で、洗剤の詰め替えパックを透明にしたような入れ物に入っていました。


余談ですが、googleでニフレックスと検索するとネットフリックスが引っかかってきました。

その話は置いておいて、ニフレックスというのは全く腸で吸収されないそうです。
その液を15分おきに200mlずつ飲んで、腸をきれいにします。

ニフレックスは2リットル用意されています。
つまり、全部飲み切るのに150分もかかるわけです。検査は午後なのに9時から始まったわけがわかりました。

腸内洗浄


さて、さっそくニフレックスを飲むことにします。
そのまずさは悪名高く、どうしても飲めないとか吐いたという話を聞いていたので、覚悟をして一口飲みました。

ん?こんなもんか?こんなんいくらでも飲めるで~。と、余裕を見せていたのもつかの間。2口目、3口目とちびちび飲んでいるうちに、だんだん、薬臭さと後味の悪さが気分を落ち込ませ始めます。

200mlを飲み終えると、これをあと9回も続けるのかと気が遠くなってしまいました。

そこで、売店に向かうことにしました。
実は、ニフレックスといっしょに、飴、キャラメル、ガムは食べても良いということだったのです。

甘めの飴を用意し、2杯目を飲みます。
2杯目は一気に飲みます。後味が悪いので、一気に飲んで、後味を飴でごまかすのが有効でした。

そうして、4杯目を飲み、時間にして1時間ちょっとたったころ、便意が来ました。
検査準備の部屋にはトイレが3つほど備え付けてあったので、そのうちの1つに入ります。

すると出ました。ドバドバっと。まだかなり腸内には便が残っていたようです。
すんごい薬臭い便が出ました。腸内洗浄液では水下痢のような便がでますが、下剤と違って腹痛はありませんでした。

そして、ニフレックスを飲み、トイレでだすというサイクルを続けました。
腸内で吸収されないというのは伊達ではなく、15分ごとに飲んだ液が、1時間後ぐらいに15分おきに排出されていきます。また、お腹がタプタプになって飲めないということもまったくありません。
腸内洗浄液はそのまま消化器官を通り抜けていくようです。

そうして、2時間半ほどがすぎたころ、色は黄色っぽいですが、便のつぶもまったくない透明な便が出ていました。
トイレに備え付けのボタンを押して、看護師に便の状態を確認してもらうという羞恥プレイをします。

そして、OKがでました。ニフレックスからの解放です。
ニフレックスはもういいので、水分を取るように言われます。

腸内洗浄液では水分補給ができないため、終了後に必ず水分を取る必要があるそうです。
こうして、私の腸内はすっきりキレイな状態となり、いつでも内視鏡OKな状態となりました。

検査


検査直前に医者からの問診と説明があります。
問診はアレルギーなどの簡単なものです。
検査中に小さなポリープなどが見つかった場合は、その場で切除してくれるそうです。

また、鎮静剤を使う場合は同意書にサインをします。
私は痛いのは嫌なので使うことにしました。

そして、検査着に着替えます。
ズボンのおケツの部分がパックリ割れるようになっている服です。
もちろんノーパン。

着替えたなら、検査室へ向かいます。

検査室で小さなベッドに仰向けに横たわり、鎮静剤が注射されます。
そして、膝を曲げた状態で横向きになると、お尻にゼリーが塗られました。

鎮静剤の影響だと思いますが、実はここからほとんど記憶がないんです。
ウトウトして眠くなると聞いていましたが、ずっと起きていて、モニターを見ていた気がするのですが、気が付くと検査は終了していました。

検査終了後に回復室までベッドごと動かされていった事ははっきり覚えています。
そうして、1時間ほど回復室で過ごし、家に帰りました。

結果を受け取る


結果は検査直後には受け取れませんでした。
はっきりとは覚えていないのですが、検査後に何もなかったようなことは言われていた気がします。

が、検査結果の正式なものは、紹介状の送り元の病院に郵送されるとのことでした。
なので、2日ほど後に、電話をかけてみました。

プルルル、プルルル、ガチャ
「もしもし、以前紹介状を書いていただいた、○○と申します。」
「はい。」
「内視鏡検査の結果が郵送されるということだったのですが、もう届いておりますでしょうか?」
「ちょっとまってくださいね。」

そして、しばらく待つとお医者さんがでました。
「もしもし、結果来てましたよ。全く異常なしです。」
「それじゃあもう診療にはいかなくても大丈夫ですか?」
「なにもなかったので、来なくて大丈夫ですよ。」

というわけで、無事健康でした。

まとめ

どうでしょう?内視鏡検査をこれから受けるという方は参考になったでしょうか?
今回受けた検査では、鎮静剤を使ったので、検査自体はまったく負担ではありませんでした。

一番きつかったのは腸内洗浄液を飲むことでした。

鎮静剤を使わなかった場合はけっこう検査がきついことも多いようなので、テクニシャンな先生を探すのは重要な気がします。

おまけ


腸内洗浄液を飲んでいる間に、時間つぶしに少しゲームをしていたのですが、その話を少します。

ゲームブログですしね。

実は私、いまだにスマホをもっていません。
したいスマホ用のゲームをする場合、数年前のiPod TouchかAndroidのタブレットでしています。

病院にはiPod Touchを持っていきました。
新しいゲームは買わずに、以前買ったゲームを前日にすべて最新版にアップデートして持っていったんです。

そして、いざゲーム。
まずは【ダンジョンメーカー】を起動します。
ダンジョン王に俺はなる!

……起動しません。

どうやらアップデートしたことでiPod touchではメモリが足らなくなってしまったようです。


気を取り直して次です。
次は【シヴィライゼーション レボリューション】です。
文明王に俺はなる!

……よし、起動した。
しかし、ゲーム開始時の初期化で落ちました。
まぁわかっていました。前からゲーム中にしょっちゅう強制終了してましたから。


まだ大丈夫です。慌てる時間じゃありません。
【Plague Inc. -伝染病株式会社】を起動します。

……ハイ、ダメー。
こちらもゲーム開始時の初期化で落ちます。


最後の頼みの綱はカイロソフトです。
これがだめなら売店に本を買いに行くことにしよう。
そう思いながら、以前セール時に買い、まったくプレイしていなかった【大盛グルメ食堂】を起動します。

……見事起動に成功。そしてプレイ開始時に強制終了もしません。
さすが!カイロソフト!

ほんとカイロソフトのゲームは面白いですよね。
難易度はかなり低いですが、スマホ用の経営ゲームとしてしっかり作られています。


そんなことを思いながら、腸内洗浄を行っていました。