2019/12/25

【Age of Wonders: Planetfall】ターン制の戦闘が特徴的なSF 4Xゲーム





この記事では【Age of Wonders: Planetfall】の紹介を行います。

今までの【Age of Wonders】シリーズはファンタジー世界を舞台にしていましたが、今作はSFになっています。

また今作の【Age of Wonders: Planetfall】は他のシリーズと違い日本語に対応しています。

ゲーム概要

【Age of Wonders: Planetfall】は遠い未来の、銀河帝国が崩壊した後の世界です。

文明が崩壊した後の1つの惑星を舞台に新たな帝国を築いていきます。

ゲームの要素は、都市の建設し、テクノロジーの研究、都市での生産、ユニットの移動、と4Xゲームの基本的な要素を踏襲しています。

しかし、大きく違うのは戦闘がターン制の戦術バトルになることです。そのため通常の4Xよりも、ユニットの特性がバトルで反映されやすいゲームになっています。

帝国の最高指導者

このゲームで帝国の最高指導者はコマンダーと呼ばれます。

コマンダーは既存のキャラクターから選ぶこともできますし、自分の好みでカスタマイズした人物を使うこともできます。

コマンダーは帝国の種族、極秘テクノロジー、そしてコマンダー自身のパークの組み合わせで作られます。

選んだコマンダーによって、帝国の技術やユニット、そしてボーナスが決まります。

コマンダーは帝国の代表であると同時に、強力な戦闘ユニットでもあります。

コマンダーと同じような戦闘能力をもつユニットとして、ヒーローというものもいます。ヒーローはゲーム中に現れて、コストを払うことで帝国の仲間になってくれます。

テクノロジー

多くの4Xゲームと同じように、このゲームでも研究ポイントを貯めることで新たなテクノロジーをアンロックできます。

テクノロジーは軍事と社会に分けられていて、同時にそれぞれ1つずつ研究を行えます。


軍事テクノロジーは、種族の軍事テクノロジー、武器のテクノロジーを2種類、極秘テクノロジーの4カテゴリー。

社会テクノロジーは政策、経済、作戦の3カテゴリーあります。

経済と作戦のテクノロジーは全帝国共通ですが、他のテクノロジーは種族と極秘テクノロジーによって変わります。

都市

都市ではユニットの生産や都市の機能を強化するための施設が建てられます。都市自体は都市建設用ユニットを使用することで建てられます。

しかし、都市は好きなマスに建てられるわけではありません。ワールドマップはセクターと呼ばれる小さな区画に分けられています。都市はそのセクターの中心部に建てられます。

また、隣にすでに都市があるセクターには都市は建てられません。

そのかわりというわけではないのですが、都市に隣接しているセクターを都市の管理区域として併合できます。また併合済みのセクターに隣接しているセクターも併合可能です。

併合されたセクターは、存在する地形や遺跡によって、都市に様々な資源やボーナスを与えます。

外交

惑星にはもちろん他の帝国も存在します。

現在の関係がどれだけ良いかは数字で表れていて、影響力というポイントを消費したり、相手に有利な取引をすると関係をよくできます。

他の帝国と戦争を行いたい場合、いつでも宣戦布告できます。

しかし、開戦事由がなければ、ユニットの士気が下がったり、市民の幸福度が減少したりとペナルティがあります。

他の帝国以外にも惑星にはNPC勢力が存在します。

NPC勢力は他の帝国のように、新たなテクノロジーを研究したりはしないですが、ゲーム開始時から惑星のあちこちに所属ユニットを存在させています。

NPC勢力との関係は、その勢力からのクエストをクリアしたり、取引を行うことで、良くなります。

ユニット

このゲームには様々なユニットが存在します。

ユニットにはオプションを付けるスロットがあり、そこに装備を付けることでカスタマイズできます。

ユニットの種類によってスペックやスキルは決まっていますが、オプションを付けることで新たなスキルを付けたり、スペックを上げたりできます。

ただし、オプションを付けるにはエネルギーとコズマイトという資源を消費する必要があります。

戦闘

戦闘が行われるヘックスに接している部隊が戦闘に参加します。

1部隊は6ユニットまで所属できるので、最大で42ユニットでの戦闘が行われます。



戦闘が始まると別マップに移動します。戦闘はターン制で、部隊内のそれぞれのユニットをアクションポイントの許す限り動かしたりアビリティを使ったりできます。

戦闘では遮蔽物の後ろに隠れることで、命中率を下げたり、敵の側面から攻撃することでダメージを増やしたりと、本格的なタクティカルバトルになっています。

作戦

このゲームには作戦というものがあります。

作戦には、戦闘に影響を与える戦術作戦、ワールドマップで影響を与える戦略作戦、帝国の統治に影響を与える政策があります。

戦術作戦はエネルギーと戦術作戦ポイントが、戦略作戦と政策にはエネルギーと戦略作戦ポイントが必要です。また、一部の戦略作戦は影響力を必要とします。

感想

ゲームの進行は基本的な4Xのシステムを踏襲しているので、4Xゲームの経験者なら戸惑わずにプレイできます。また、標準ぐらいだとあまり敵帝国が自国に作戦を使ってこない気がするので、しっかり作戦をつかっていけば、難易度はそこまで高くないように感じました。

しかし、SFだということもあり、ユニットや武器、ステータス異常の特性がわかりにくいという難点が少しあります。詳細なヘルプがあるので調べれば特性もわかるのですが、同じグレードのレーザー銃と電撃ショットガンがどう違うのか、ソウルバーン状態になったらどうなるのか、といった初見で分かりにくい箇所があります。

また戦闘は作りこまれているのですが、戦闘を毎回タクティカルバトルで行うとすごく時間がかかるため、たいていはオートで済ませることになります。

しかし、いざというときにはマニュアル戦闘を行い、戦術を駆使すれば、劣勢な状況でも勝利できることもあります。

一部わかりにくい部分もありますが、ゲーム自体は遊びやすく、ゲーム進行で困る部分はあまりありませんでした。

また、種族や極秘テクノロジーによって、ユニットや技術の特性はかなり変わるので、プレイ後も別の種族やテクノロジーで遊んでみたくなりました。

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