2019/11/10

【Stellaris】宇宙を舞台にした戦略ゲーム




今回の記事では【Stellaris】を紹介します。

このゲームはバージョンによって大きく仕様が変わることがあります。今回の記事はバージョン2.5.1の仕様です。

日本語対応はしていないゲームなのですが、steamのワークショップに日本語化のデータがあるため、簡単に日本語化ができます。

ゲーム概要

このゲームは宇宙を舞台にした4Xゲームです。

プレイヤーは銀河に存在する帝国1つを担当します。

ゲーム開始時には帝国は一つ星系の一つの惑星しか統治していませんが、技術を開発し、宇宙の探索を続けることで、他の星系を領土とし、居住可能な惑星を植民地化していきます。

もちろん銀河に存在する帝国はプレイヤーのものだけではありません。宇宙には様々な種族が居て、統治形態の異なる帝国が存在しています。

その中には仲良くできるものもあれば、敵対するものもあります。

そうして統治を続け、設定したゲーム終了年に達した時点で一番スコアを稼いでいた帝国がゲームの勝者となります。

統治する帝国

ゲーム開始時には統治する帝国を設定します。

種族や都市、宇宙船の外見といった見た目だけの設定項目もありますが、種族の特性、居住惑星、政治と志向は大きくゲームに影響します。

種族特性や政治と志向は決まったポイント内に収まるように設定しなければなりません。

種族特性で強い肉体を持たせたり、長生きにしたり、技術開発を得意にしたりできますし、逆に貧弱にしたり、短命にしたりもできます。

有利な特性はポイントを消費し、不利な特性はポイントが得られます。

政治と志向はどのように国が統治されているかです。

軍国主義にすれば戦争に強くなりますし、平和主義にすれば統治が安定します。志向によって帝国のできることに制限が付くことがあります。

そして、統治形態によって統治者の入れ替わりの期間が変わり、国是によって様々なボーナスが付きます。

有利にゲームを進められるように政治や特性を決めることもできますし、映画や小説で出てきた宇宙人を再現することもできます。

ゲームに不利な設定にしていたとしても、好きな種族をロールプレイするのも楽しくておすすめです。

領土を広げる

開始時は1つの星系しか帝国の領土になっていません。国力を上げるために領土を広げなければなりません。

領土を広げるには、まず調査船を使って星系の調査を行う必要があります。完全に調査された星系には建設船を使い基地を建設できます。

基地がある星系が帝国の領土になります。しかし、基地は自由に建設できるわけではなく、影響度というポイントを消費します。

影響度は月ごとに得られるのですが、資源などと違い大きく収入を上げることはできません。どんなに強い帝国でも領土を一定以上の速度で広げられなくなっています。

惑星の開発

星系を探索し続けていると、居住可能な惑星が見つかることがあります。

そのような惑星にはコロニー船を送ることで、入植できます。ただし、惑星の環境には気を付けなければいけません。帝国に所属する種族が適合できないような環境だと、住民が生活を行うのに多くの資源を消費してしまうようになります。

惑星内には惑星の大きさに応じて都市区域、発電区域、工業区域、農業区域があり、さらに特殊な効果をもった建造物が建てられます。

惑星の住人が増えるごとに建てられる建造物の数も増加します。

働く住人がいなければ、区域や建造物は働きません。ただ建てただけでなく住人を増やしたり移住させたりする必要があります。

技術研究

技術は物理学、社会学、工学の3種類に分かれています。研究はそれぞれの分野につき1つずつ行えて、研究ポイントがたまれば技術研究が完了します。

研究する技術には好きなものを選べるわけではありません。現在研究可能な技術の中からランダムでいくつか表示され、その中から1つを選ぶことになります。

外交

銀河に存在するのはプレイヤーの帝国だけではありません。他にも様々な帝国が存在しています。

似たような志向や政治形態を持った帝国なら仲良くすることもできます。仲良くなったなら研究協定や移民条約を結んだり、同盟を組んだりできます。

まだ宇宙開発ができるほど技術が発達していない原始的な種族を発見したなら、技術啓蒙を行い、従属国とすることもできます。

戦争

仲良くできない帝国とは戦争になることもあります。艦隊同士で戦ったり、地上軍を派遣して惑星を占領したりできます。

しかし、戦争中に領土となった惑星や星系は完全に自分のものになるわけではありません。影響度を消費して、星系の請求を行う必要があります。

戦争終了時に占領している領土のうち請求を行っていたものだけが自分の領土になります。

宇宙船の設計

技術開発が進めば、宇宙船や防衛プラットフォームに色々な武装や設備を乗せられるようになります。

どのような船にするかは自分で設計できます。遠距離攻撃を強くするか、接近戦に強くするか、それとも空母として運用するかなどは設計によって決められます。

強力な設備ほど生産に資源を使い、維持費もかかります。

イベント

宇宙を探索していると様々なイベントが発生します。

ほんの少し研究ポイントや資源が手に入るだけのものもあれば、恒久的なボーナスが手に入ることもあります。

ゲーム終盤には強大な軍事力を持った勢力が侵略を始めることなどもあります。

感想

戦闘は大味で、基本的には軍事力の高い艦隊が勝利します。また、資源の売り買いができる市場は便利なのですが、手数料分損するとはいえ、どんな資源でも購入できるため、希少資源の確保の重要性があまりないという欠点などもあります。

しかし、そんなことがあまり気にならないほど帝国の運営は楽しいです。

ゲームに有利かどうかを考えて行動せず、この種族ならこういう特性を持っていて、こんな艦船設計で、こんな行動をとるんじゃないかといったロールプレイをするのがとても楽しかったです。

メタスコアは78点とそこまで高いわけではないゲームなのですが、スペースオペラなんかが好きな人には直撃するんじゃないかと思ったゲームでした。

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